C-ARGOS
アルゴス衛星通信

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ARGOS-3_thumb

概要

ARGOS

ARGOS-3 通信衛星(イメージ)

ARGOS_YTR-3000_1

ARGOS-2,3 送信機

アルゴス(ARGOS)は、国際協力により運用されており、極軌道衛星を利用して、地球環境に関するデータを収集するシステムを提供しています。すでに30年以上に渡って、さまざまな環境データを世界中の研究者に提供してきました。移動式あるいは固定式の観測装置(プラットフォーム)から送信された観測データは、衛星から地上受信局、さらにデータ処理センターに転送され、ユーザに配信されます。アルゴスの大きな特徴は、プラットフォームからのデータを受信するのと同時に、その位置を特定できることです。カバー範囲は全世界におよびます。
極軌道衛星ですので、通信は衛星が通信可能になった時間に行います。
通信料金は比較的安価に設定されているので、データ回収が目的で、あまりデータが大量でない用途に向いています。

推奨用途

  • 海外からのデータ自動回収
  • 携帯電話などが通じないか、手続きが煩雑
  • 電源が確保できない(無電源動作)
  • データが大量ではない(10分統計値など)、1スロット1枚程度の画像
  • データ回収が目的(リアルタイム監視が目的でない)
  • 日単位程度のデータ監視

欠点

  • LoggerNetによる通信ができないので、データは一方的な回収になる。
  • 通信時間が限られており、かつ通信速度が遅い(300BPS程度)ので、大量データには向かない
  • ARGOS通信用の工夫したプログラムが必要
  • 日本国内での試験には、免許が必要 *弊社が代行します。

ARGOS-2,3用送受信機モジュール仕様

特徴

  • アルゴスⅢ衛星のダウンリンク信号を受信して、クロックを校正し、アルゴス衛星の軌道情報を更新します。これらから衛星の飛来時刻を計算して、データ送信は衛星飛来時にのみ行うため、従来のアルゴス送信機に比べ、消費電力がずっと小さくなります。
  • アルゴスⅢの高速通信チャンネルに対応しており、1日あたり数十キロバイトのデータを送信することも可能です。
  • 衛星との対話モード通信により、衛星が送信データを正しく受信できたかどうか確認できます。従来のアルゴス送信では、同じデータを何度も繰り返し送信する ことによって、データを確実に伝送していましたが、対話モード通信では、多くの場合一度だけ送信すれば伝送完了となります。そのため、高速通信チャンネル を使用しない従来の送信チャンネルでも、ずっと多くのデータを小さな消費電力で効率的に送信できます。 *国によっては現地電波と干渉すると対話モードが使えない場合があります。
  • 観測モードや観測時刻の変更など、プラットフォームにコマンドを送信することができます。
  • 従来のアルゴスⅡとして動作するモード、アルゴスⅡ衛星とアルゴスⅢ衛星に対する送信をミックスして行うモード、高速通信だけを用いるモードなど、様々な送信モードに対応しています。

スクロールすることができます

型式 YTR-3000
キャリア周波数 Low data rate: 401.630MHz to 401.680MHz (1kHz step)
High data rate: 401.595MHz
受信周波数 465.9875MHz±15kHz
受信感度 -128dBm/200 bps
-125dBm/400 bps
送信電力 通常送信: 0.5, 1, 2W  
高速通信チャンネル: 5W
サイズ 25 x 80 x 60 mm
重量 160g
電源 +7V to + 14V (at 1W Low data rate ARGOS-2)
+13V to + 14V (at 5W High data rate ARGOS-3)
データ入力 シリアル(0 ~ 3.3V) 9600BPS
消費電力 Standby: less than 0.1mA
Upon transmission: Low data rate: less than 620mA/7V
High data rate: less than 1200mA/14V
Upon reception: Less than 85mA/7V
動作温度 -20~+50℃
価格 75,000円(消費税別)

価格は予告なく変動することがあります

システム例1

WTHRnRPh_solar_ARGOS_1920950

ソーラー電源例をみる

システム例2

ARGOS_YTR-3000_2

計測ボックスの例

アンテナ

回収したデータの利用

ARGOSのWEBサイトから、オンラインでデータを入手できます。また、TELNETによって、従来のアルゴスのフォーマットでデータをダウンロードすることもできます。
いずれもアクセスした当日より9日前までのデータを入手できます。オンラインによるデータアクセスは無料です。

利用方法

ARGOSのWEBサイト(www.argos-system.org)へアクセスしてください。
ページの左上にユーザログイン画面があります。ユーザ名とパスワードを入力するとユーザ専用ページに入ります。
詳しい使い方はこちらをご覧ください。

通信料金

通信契約はユーザー様とアルゴス日本代理店の株式会社キュービック・アイとの契約となります。弊社は直接契約いたしません。下記料金は政府系機関・大学・研究所等の非営利組織、あるいはそれらからの委託業務遂行組織が行う研究・調査・実験等において、アルゴスを利用する場合の料金となります。その他については別途ご相談ください。

スクロールすることができます

  料金 備考
基本料金 2700円/月額 衛星による受信が1回以上あった月に課金されます。
受信が一度もない月には課金されません。
利用料金 720円/日 ある日の24時間内に、1回でも受信があると、その日に対して720円が課金されます。1日内の受信回数が1回でも10回でも、720円の課金となります。1日の区切りは、世界標準時(UTC)の0-24時で、日本時間では午前9時から翌日の午前9時となります。月のうち、受信があった日が12日を超えたとしても、12日分を課金の上限とします。そのため、アルゴス基本サービスの月あたり料金は、2,700円+720円×12日 = 11,340円を超えることはありません。

 

条件

日本国内で使用または試験する場合は、電波監理局の免許が必要になります
日本以外の国は免許不要な場合が多い(お問い合せ下さい)